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その15 「異端のテクノロジー・シュパーブテックの巻 前編」
後変速機の発達史
1.2枚の板で挟んで変速しテンションは車軸を移動して取る。
2.テンションはチェンケージに取り付けたプーリーで取りチェンケージを
シャフトで移動する、変速はチェンケージの2枚の板で挟んで行う。
テンションはゼンマイの様な板バネを竹の子状に丸めた物。
3.フリー側にもプーリーを設けた、ケージの移動はシャフト上を移動。
基本はローノーマル、極小のチェンで引っ張った、一部にヘリコイド式も有り。
4.平行四辺形の対辺は平行移動する。一辺を自転車に固定すればもう一辺は・・。
これが現代につながるパンタグラフ式。
では次なる形式はって考え出すと、夜も寝れない地下鉄ギャグ。
ギャグじゃ済まないサンツアー、とくらぁ
3から4へ移行した大きな理由に、「雨天での円滑な動作」が有ります、スライドシャフト式は泥混じりの水がかかるとテンションスプリングやシャフトの動作抵抗が増えて動きが渋くなり易い為、色々改良が加えられて来たのですが決定版の登場と同時期にパンタグラフ式が登場しました、テンションスプリングだけ覆っておけば良いパンタ式がスライドシャフト式を駆逐してしまったのは爬虫類から哺乳類への移行と同じ事なのかも知れません。
ではパンタ式は完全無欠なのか、米国市場の答えはNoでした。子供のおもちゃBMXから発展したオールテラインバイクが流行の兆しを見せていました、既存のパンタ式変速機では「泥田の中を(カリホルニアの何処かに有るのかな)駆けずり回ると変速しなくなるぞ、どうかしてくれ」とMAEDA・USAからの矢の催促。草原を走れば蔓草が変速ワイヤーに絡むぞとテレックスが入るし、ああ面倒臭い、ディレーラーガードで何とかならないのと言っても「ダメ」の一言。
横型パンタだから絡むのかと考えると「縦型のサンプレもカンパも同じ」とのテスト結果。迷った時には基本に戻る、何処に何が絡むのか、何処に何が詰まるのか。変速ワイヤーのUターン部が邪魔だ、パンタアームの接合部に砂が噛むのだ、テンションスプリングに泥が詰まるのだ。
良し判った、ワイヤーは直線で引こう、パンタは止めよう、テンションスプリングは 形式を変えてシールドを徹底しよう。
えっパンタを止めるだって。!?
その16に続く
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